ハイフが麻痺を引き起こす可能性と注意すべき副作用・対策

ハイフは、しわなどが目立たなくなり若々しい肌が手に入る、リフトアップすると評判の美容施術です。ですが、麻痺を引き起こす可能性があると知り、心配している方もいるのではないでしょうか。

そこで、ハイフと麻痺の関係について知りたい方のため、具体的にどういった事例があるのか、なぜ顔面麻痺が起こるのかなどについて解説します。この記事を読むことによってハイフの危険性や、できるだけ失敗を避けるためのポイントがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

ハイフでもっとも危険な顔面麻痺の事例

 

ハイフによって顔面麻痺が起こってしまった事例は珍しいものではありません。消費者庁から調査報告がされているので、事例を紹介します。

 

3か⽉前施術を受け、顔 ⾯の⼀部に⿇痺症状が残 った。家で鏡を⾒たら、 右の上唇、⼝⾓がだらり と伸び切った感じで⿇痺 していた。その後、⿇痺 が治らず。

出典:(PDF)消費者安全調査委員会:消費者安全法第 23 条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等での HIFU(ハイフ)による事故−[PDF]

4か⽉前に9回⽬を受け いつもより痛みがあっ た。痺れで下を向くと無 意識によだれが垂れる。 2か⽉経っても右⼝⾓の ⿇痺が消えない。

出典:(PDF)消費者安全調査委員会:消費者安全法第 23 条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等での HIFU(ハイフ)による事故−[PDF]

 

いずれも2ヶ月以上の長期にわたって麻痺の症状が続いている事例です。その後、改善したかについては不明です。

 

消費者庁が行った調査によると、2015年11月~2022年12月にかけて、135件のハイフに関する事故が報告されています。このうち、最も多かったのが熱傷(やけど)ですが、神経・感覚の障害についても15件ありました。このうち、8件では1ヶ月以上にわたって症状が継続しています。

 

ハイフは全身の施術が可能ではありますが、神経・感覚の障害が見られた事故については、全件顔で発生している顔面麻痺の報告です。

ハイフで顔面麻痺が起こる原因

 

そもそも、なぜハイフの施術を受けて画面麻痺が起こってしまうのでしょうか。原因として以下の3つが挙げられます。

原因①医師以外から施術を受ける

 

医師以外が施術を行った場合、顔面麻痺につながってしまうリスクが高くなります。

 

顔面麻痺の根本的な原因は、神経を傷付けてしまったことにあります。顔には多くの神経が通っており、表情などと関わりの深い三叉神経が損傷してしまった場合、顔面麻痺につながる可能性が高いです。

 

そもそもハイフとは、高密度焦点式超音波治療法のことをいいます。ルーペで太陽の熱を集め、紙を焦がす実験と同様に、超音波を使って一点に集中して熱エネルギーを与え、損傷させる仕組みです。

 

組織を熱変形させることによりメスを使うことなく、内側から肌のたるみなどを改善します。

 

ですが、熱エネルギーを与える深さや範囲といったものが不適切だった場合、神経の損傷につながってしまいます。神経は皮膚の表面から見えないものなので、どこにどういった神経が通っているのかについては専門的な知識がなければわかりません。

 

エステサロンでエステティシャンの方から受ける施術のように医師以外が施術行った場合、神経についての知識が足らず、神経損傷を招いてしまうことがあります。

原因②頬などの皮膚の薄い箇所を施術する

 

三叉神経は、特に皮膚の薄い箇所に通っています。頬のほか、おでこや下顎などが代表的です。

 

こういった皮膚の薄い箇所をハイフで施術した場合、三叉神経が傷つき、顔面麻痺につながることがあります。

 

ハイフは、しわやたるみが気になる部分に効果的な施術です。特におでこや頬はたるみの目立ちやすい部分であるため、ハイフで何とかしたいと考えている方も多いでしょう。ですが、こういったリスクがあることについてもおさえておかなければなりません。

原因③自宅でできるセルフハイフを使う

 

家庭用として販売されているハイフ美顔器を自宅で行ったり、セルフタイプのエステに足を運び、セルフハイフを使ったりした場合もリスクが高いです。

 

ハイフの仕組みや注意点、顔の中で注意すべき神経が通っている場所について100%理解できている方はほぼいないのではないでしょうか。このように知識が不足している状態でセルフハイフを行えば、顔面麻痺などのリスクが高くなるのは当然といえます。

 

例えば「頬のたるみが気になるから、念入りに施術しよう」と考えてしまうこともあるでしょう。誤った使い方・知識で取り組んでしまうと危険性が高いです。

ハイフの副作用

 

ハイフの施術に関する事故として報告されているのは、麻痺だけではありません。やけどや筋肉痛、赤み・腫れといった副作用も報告されています。それぞれどういった症状が見られるのか解説します。

やけど

 

やけどは、ハイフの事故として報告されているもののうち、最も数が多いです。ハイフは超音波の力を用いて熱エネルギーを発生させ、組織にダメージを与える方法です。

 

ダメージを受けた組織でコラーゲンやエラスチンといった美容に効果的な成分が生成されることを利用した施術でもあります。

 

適切な熱エネルギーを与えられればやけどにつながってしまうことはないのですが、出力が高すぎたり、肌が敏感だったりするとやけどにつながってしまうことも少なくありません。

 

特に皮膚の脂肪が薄く、骨に近い場所などではリスクが高くなります。

 

▶参考記事:ハイフによるやけどに注意!原因とリスクを抑える対策をチェック

筋肉痛

 

ハイフの施術では筋膜に熱エネルギーを加えるのですが、筋膜が刺激される影響で筋肉痛のような痛みが起こることがあります。安静にしていれば徐々に良くなるものの、人によっては1ヶ月ほど痛みや違和感を覚えることがあります。

赤み・腫れ

 

肌が熱を持つことから、赤みや腫れが発生することもあります。ほとんどの場合は、それほど重いものではありません。ただ、照射する出力を強くしすぎたような場合は、赤みや腫れが長く続いてしまうことがあるほか、症状が重くなるとやけどにつながります。

ハイフを止めたほうがいい理由

 

ハイフの施術は効果が大きいものの、それだけリスクが高いともいえます。

 

「施術を受けると肌が若返るらしい」と、リスクを理解することなく、安易に施術を受けるのはおすすめできません。避けておいたほうが良い理由として、以下の3つが挙げられます。

理由①多くのトラブルが報告されている

 

消費者庁が発表しているトラブル事例について紹介したように、これまでに多くのトラブルが報告されています。万が一、麻痺が発生してしまった場合、どの程度で改善するのか、そもそも元通りになるのか、はっきりとはいえません。

 

非常に長く症状が残ってしまうことも十分に考えられます。安全な治療法とは言えないので、リスクについて考えると避けておいたほうが良いでしょう。

理由②若い人には効果が出にくいといわれる

 

ハイフの施術は、主にたるみやしわの改善に効果があるとされる方法です。そのため、若い方が施術を受けたとしても大きな効果は期待できません。

 

まだ20代の方や30代前半でそれほど肌の衰えを感じていないのであれば、あえてトラブルが多く報告されているハイフを選択する必要はないでしょう。

 

若くても肌の衰えを実感している方の場合、ハイフの治療によって大きな変化が期待できることもあります。ですが、リスクについてはよく確認しておかなければなりません。

理由③皮膚がたるむ可能性がある

 

ハイフはたるんだ皮膚を改善させる施術ではあるものの、ハイフの治療によってたるみが悪化してしまう可能性があります。例えば、ハイフによって皮下組織が収縮し、皮膚が余ってしまったような状態です。

 

また、皮膚のたるみとは異なりますが、もともと顔の皮下脂肪が少ない方がハイフの施術を受けた場合、その部分が痩せこけて老けた印象に見えてしまうこともあります。

ハイフで失敗しない方法

 

ハイフはリスクがあるものの、効果も大きいので施術を前向きに検討している方もいるでしょう。できるだけリスクを抑えるためには、以下の3つがポイントとなります。

医療機関で施術を受ける

 

事故の報告件数を見てみると、医療機関よりもエステサロンのほうが大幅に多いです。そのため、ハイフの施術を受けるのであれば、医療機関を選択しましょう。

 

顔面麻痺は神経を傷付けてしまった場合に発生します。専門的な知識を持った医師が施術をする医療機関であれば、リスクを抑えられるでしょう。

 

参考:(PDF)消費者安全調査委員会:消費者安全法第 23 条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】−エステサロン等での HIFU(ハイフ)による事故−[PDF]

信頼できるドクターを選ぶ

 

医療機関であればどこでもいいとはいえません。これまでにハイフの施術について実績を積んでいて、信頼できるドクターがいる医療機関を選択しましょう。

 

そのドクターが直接施術を行ってくれるのかについても確認しておきたいところです。

丁寧にアフターケアする

 

自分でできるトラブルの予防策として、丁寧なアフターケアが挙げられます。顔をゴシゴシこすらない、施術後はしっかり保湿をし、十分な紫外線対策を行うことを意識してみてください。

 

しばらくは乾燥しやすい状態が続くので、肌に負担をかけず生活することも重要です。

ハイフは顔面麻痺を避けるために医療機関で受けよう

 

いかがだったでしょうか。ハイフの施術を受けた方から報告されている画面麻痺のリスクについて紹介しました。できる限りリスクを避けるためには、信頼できるドクターがいる医療機関を選択し、施術を受けるようにしましょう。

 

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家庭用脱毛器ランキングTop5を紹介

BIKATSU Magが選ぶおすすめの家庭用脱毛器をランキング形式でご紹介しています!

1

BiiTo2

性別や年齢に関係なく脱毛・美肌ケアができる

BiiTo2は、脱毛器のなかでも性別や年齢に関係なく使用できる家庭用脱毛器です。
男性はもちろん、9歳以上の子どもでも使えます。
脱毛ヘッドを脱毛したい部位ごとに付け替えることで、顔やVIOを含む、全身の脱毛が可能です。
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BiiTo2の写真

2

ケノン

コンデンサを4つ搭載した高出力で脱毛ができる

ケノンは、自社で広告展開を行っていないにもかかわらず、口コミで広まり認知度を上げた日本製の脱毛器です。本体が大きいため持ち運びはできませんが、光を照射するためのパワーをためるコンデンサを4つ搭載しているため、出力が高く脱毛の効果を実感するまでの期間が短いという特徴があります。また、カートリッジが5種類あるため、適切に付け替えることで男性のヒゲなどの剛毛やVIOでも脱毛を行うことが可能です。


3

LAVIE

便利な5つの機能を搭載し短時間で広範囲の脱毛ができる

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