THR方式の脱毛器とは?光脱毛との違いについて解説
脱毛アイテムといえばシェーバーなどが使われていますが、サロンに通わず自宅で気軽に使える家庭用脱毛器の利用も増えてきています。
そこで今回は、家庭用脱毛器に採用されている「THR方式」の脱毛器についてご紹介します。THR方式の脱毛器の特徴をはじめ、メリット・デメリット・光脱毛方式との違い・THR脱毛がおすすめの人などについて解説していきます。
家庭用脱毛器についてチェックしたい、THR脱毛に興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
THR方式の脱毛器とは
THR方式の脱毛器とは、いったいどのようなタイプの脱毛器なのか気になりますね。ここでは、THR方式脱毛器の脱毛のメカニズムについて詳しくご紹介していきます。
THR方式脱毛器は光式脱毛器の仲間
THR方式とは、サーモヒートリムーバー(Thermo Heat Remover)の略で、最新型の蓄熱式脱毛器として話題になっています。
THR方式の脱毛器は、いわゆる光式脱毛器の仲間。 光式脱毛器は成長期である毛のメラニンに光を反応させ、毛根にダメージを与えることで脱毛効果が得られます。
家庭用脱毛器として最もポピュラーなタイプの脱毛器です。
このTHR方式は今までの黒いものに反応するタイプの光とともに赤外線領域に近い波長の光を連続的に照射します。
そのため、肌表面はもちろんのこと、肌内部への光の到達範囲がとても広く、より多くの毛にアプローチできると注目されています。
▶参考記事:家庭用脱毛器にはどんな種類があるかを解説!
THR方式の脱毛器のメリット5つ
THR方式の脱毛器を利用するメリットは、次の5つです。
メリットその1|痛みが少ない
THR方式の脱毛器は、赤外線に近い波長で低音の熱を照射するため、従来の光式脱毛器と比較して痛みは少ない特徴があります。
もともと光式脱毛器はレーザー式脱毛と比較して痛みが少ないタイプの脱毛器ですが、THR方式は従来のタイプよりも痛みを感じにくくなっています。
メリットその2|効果を感じやすい
一般的な脱毛器は毛周期によって効果の感じ方が異なる場合がありますが、THR方式の脱毛器の場合は、さまざまな成長段階の毛に反応するため、より効果を実感しやすいのが特徴です。
また、赤外線に近い波長の光を照射することによって、白髪や金髪にも反応します。これは黒い毛にしか脱毛効果を感じられなかったこれまでの脱毛器と大きく異なるポイントです。色素の薄い毛にも対応するのはとても大きなメリットといえるでしょう。
こちらで毛周期に合わせた家庭用脱毛器を効果的に使うための適切な使用頻度をご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
▶参考記事:家庭用脱毛器を効果的に使うための適切な使用頻度
メリットその3|短い時間で脱毛ケアができる
THR方式を含む光式脱毛器は、1回の照射範囲が広いです。そのため、1回のケア時間が短くなります。
全身の脱毛ケアをしようと考えるとかなり手間のかかる作業に思えますが、照射回数を抑えられるので時短になります。忙しい方でもご自宅で気軽に脱毛処理ができるのはとてもありがたいですね。
メリットその4|日焼けした肌にも照射できる
一般的な脱毛器は日焼けした肌への照射はNGですが、THR方式の脱毛器は、日焼けした肌やもともと肌の色が黒めの方でも照射できる場合が多くあります。
もちろん程度にもよりますが、出力を下げて照射することで痛みを軽減しながら脱毛ケアが可能です。
メリットその5|美白や毛穴引き締めなどの美肌効果が期待できる
THR方式の脱毛器は、赤外線のサーモヒート効果によって、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。
そのため、肌のくすみ改善や美白、毛穴のタイトニングなど、肌のハリや潤いを実感しやすいメリットがあります。 脱毛しながら美肌効果も期待できる一石二鳥の美容機器といえるでしょう。
THR方式の脱毛器のデメリット
THR方式の脱毛器のメリットが理解できたところで、ここからデメリットや注意点について詳しくみていきましょう。
デメリットその1|歴史が浅く、導入しているサロン数が少ない
THR方式の脱毛器を利用した副作用などは報告されていませんが、歴史がまだまだ浅いタイプの脱毛器です。そのため、光脱毛器として最も利用されているIPL脱毛器と比較しても症例数が少ないというデメリットがあります。
またTHR方式の脱毛器を導入しているサロンはまだまだ少なく、利用できる店舗が限定的です。そのため、お住まいのエリアによってはまだまだ気軽に利用できない場合もあります。
デメリットその2|乾燥肌だと効果が出にくい
THR方式の脱毛器以外にも共通していえることですが、乾燥肌の方は効果を実感しにくく、肌トラブルを招いてしまいやすいとされています。
THR方式をはじめとする光脱毛器は、肌の内部の水分と光を反応させて、効率的に脱毛ケアをおこなっていきます。
そのため、水分量が少ない肌の場合、十分な脱毛効果を発揮できないといわれています。
さらに、乾燥は肌トラブルを招く大きな原因のひとつ。乾燥している状態が慢性的に続くことで、脱毛時に次のようなトラブルが起こる可能性があります。
▽乾燥肌が招く主な脱毛トラブル
- 痛みを感じやすい
- かゆみや赤みが出やすい
- より乾燥しやすい状態となり敏感肌に傾きやすい
- シワになりやすい
上記のようなトラブルを防ぐためにも、毎日のスキンケアが重要となってきます。
肌を擦ったりかきむしったりしてダメージを与えないこと、そして保湿クリームなどによる保湿ケアをしていくことを意識していきましょう。
部位によっても保湿方法は変わってきます。
こちらの記事では、そうした部位別の保湿方法をご紹介しています。
気になる方はぜひご覧ください。
▶参考記事:脱毛後の保湿が大切な理由とは?部位別のケア方法も紹介
デメリットその3|効果が出てくるまで時間がかかる
THR脱毛のような蓄熱式脱毛器の場合、光を照射してすぐに毛が抜けるわけではなく、徐々に効果を実感していくものです。
そのため、効果をすぐに実感しにくいデメリットがあります。 通常、光を照射してから2〜3週間ほどで毛が抜け始めます。脱毛ケアを継続していくことで、より効果を実感できるでしょう。
デメリットその4|永久脱毛ではない
THR方式の脱毛器は、医療脱毛のように永久脱毛の効果は期待できません。
▽THR脱毛と医療脱毛の違い
THR方式脱毛(光) |
蓄熱式脱毛。 毛の成長の司どる「バルジ領域」に対してアプローチすることで、徐々に毛が生えない状態にする。 |
---|---|
医療脱毛(レーザー) | 強力なレーザーを照射することで、毛根にある細胞を破壊し、永久的に毛が生えてこない状態にする。 |
理論的には、バルジ領域にアプローチすることで毛は生えてこなくなるとされていますが、まだまだ歴史が浅いため、データが足りないのが実情です。
THR脱毛をおすすめできる人
THR脱毛をおすすめできるのは、以下のようなタイプの方です。
【THR脱毛がおすすめの人】
- ・脱毛を初めて受ける人
- ・痛みのない脱毛を受けたい人
- ・フラッシュ脱毛が肌に合っている人
- ・IPL脱毛よりも高い効果を期待したい人
- ・医療脱毛は怖くて受けられない人
THR脱毛は、脱毛を初めて受ける人や痛みのない脱毛を受けたい人、フラッシュ脱毛の経験があり肌に合っている人などが挙げられます。
蓄熱式で次世代の脱毛効果を搭載しているため、痛みに強い方はもちろん弱い方にとっても効率的にムダ毛ケアが行える方法です。
フラッシュ脱毛でおなじみのIPL方式は濃い毛を優先して反応するため、細い毛が多くフラッシュ方式で効果を感じづらい方にとっては、スピーディかつ赤外線をブレンドした方式の採用によって、一歩進んだ効果が期待できるでしょう。
THR脱毛をおすすめできない人
THR脱毛をおすすめできない人としては、できるかぎりスピーディに除毛効果を得たい方が挙げられます。
THR脱毛では赤外線を使用するため、毛根部分にあるバルジ領域と呼ばれる発毛器官に熱を与えます。熱の力によって毛を生えにくくする効果を与えますが、医療脱毛のようにすぐに毛根を破壊するものではありません。
VIOや脇、ヒゲのように太い剛毛が生えやすい部位は、IPL脱毛やTHR脱毛では効果が実感しにくい可能性があります。
他の光脱毛方式との違い
THR方式の他にも、さまざまな光脱毛器があります。ここからは他の光脱毛器の特徴についてご紹介しましょう。
その1|IPL脱毛
IPL脱毛は、Intense Pulse Light(インテンスパルスライト)の略で、脱毛サロンをはじめ、市販の家庭用脱毛器で最も多く採用されているタイプの脱毛器です。
キセノンランプを使い強い光で毛根に熱を与えて脱毛ケアをしていきます。 黒い毛包や毛根、毛乳頭に直接的に作用することで、次の毛の育成がうまくいかなくなり、徐々に脱毛効果を感じられるタイプの脱毛器です。
わきやVIOなど、太い毛や濃い毛によく働きかけますが、背中やお腹などのメラニン量の少ない部位にはあまり効果を感じにくい特徴があります。
その2|SSC脱毛
SSC脱毛とは、Smooth Skin Control(スムーススキンコントロール)の略で、抑毛効果のあるジェルとジェルを浸透させるクリプトンライトという光を組み合わせて行う光脱毛のことです。
光エステ(フォトフェイシャル)として導入されており、肌に優しく美肌効果が期待できる脱毛器として人気があります。
しかし、IPL脱毛と比較してみると導入しているサロンや家庭用脱毛器は多くありません。またジェルを組み合わせて使用しなければならないデメリットがあります。
その3|SHR脱毛
SHR方式はSuper Hair Removal(スーパーヘアーリムーバル)の略で、従来のIPL脱毛器よりも弱い熱でアプローチするため少ない痛みで脱毛できるタイプの機種です。
バルジ領域に直接働きかけることで、新しい毛が生えてこないようにアプローチできます。
従来の光脱毛のように毛周期を意識して脱毛ケアをする必要がないため、好みのタイミングでケアができることが大きなメリットです。
ただし、脱毛効果を実感するまで時間がかかるデメリットがあります。
THR脱毛についてのFAQ
ここからは、THR脱毛に関して寄せられるFAQをピックアップして紹介します。
Q:ほくろのある場所でも脱毛できますか?
THR脱毛はIPL脱毛と同じようにメラニンに反応する光を照射するため、ほくろの濃さによっては脱毛をおすすめできない場合があります。脱毛サロンによっては、ほくろがある場所を避けて照射を行う可能性もあります。
Q:また生えてくる可能性がありますか?
THR脱毛に永久脱毛と同じ効果はないため、一度除毛した部位から毛が生えてくる可能性はあります。
Q:シミにも効果がありますか?
THR脱毛にはレーザーのようなシミを消す効果はありません。ただし、IPL方式では難しかったシミの上からも照射ができるというメリットがあります。
Q:産毛にも効果はありますか?
THR脱毛は毛根に働きかけ、毛を生やす命令を出すバルジ領域にアプローチするため、産毛に対しても効果を与えます。光を当てるだけでは難しかった除毛も効率的に行えます。
早くて痛みのない脱毛ならTHR方式がおすすめ
THR方式の脱毛器は、従来の光脱毛器と比較して痛みが少なく、短期間に効果を実感しやすいタイプの機種としてとてもおすすめです。毛周期に関係なく気軽に脱毛ケアができるのも大きなポイントといえるでしょう。
これから家庭用脱毛器の購入をお考えの方は、ぜひTHR方式の脱毛器もチェックしてください。 家庭用脱毛器をはじめ、ご自宅でかんたんにできるホームケアに関する最新トレンドを知りたい方はぜひ、BIKATSU Magをチェックしてください。
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家庭用脱毛器ランキングTop5を紹介
BIKATSU Magが選ぶおすすめの家庭用脱毛器をランキング形式でご紹介しています!
1位
BiiTo2
性別や年齢に関係なく脱毛・美肌ケアができる
BiiTo2は、脱毛器のなかでも性別や年齢に関係なく使用できる家庭用脱毛器です。
男性はもちろん、9歳以上の子どもでも使えます。
脱毛ヘッドを脱毛したい部位ごとに付け替えることで、顔やVIOを含む、全身の脱毛が可能です。
さらに、脱毛の機能だけではなく、肌の張りやニキビをケアする機能も付いており、1台で脱毛と美肌ケアを行える総合美容器となっています。
2位
ケノン
コンデンサを4つ搭載した高出力で脱毛ができる
ケノンは、自社で広告展開を行っていないにもかかわらず、口コミで広まり認知度を上げた日本製の脱毛器です。本体が大きいため持ち運びはできませんが、光を照射するためのパワーをためるコンデンサを4つ搭載しているため、出力が高く脱毛の効果を実感するまでの期間が短いという特徴があります。また、カートリッジが5種類あるため、適切に付け替えることで男性のヒゲなどの剛毛やVIOでも脱毛を行うことが可能です。
3位
LAVIE
便利な5つの機能を搭載し短時間で広範囲の脱毛ができる
LAVIEは、脱毛を行う際に便利なオート照射機能など5つの機能を搭載してされているため、初めて脱毛を行う方にも使いやすい脱毛器です。また、大手脱毛サロンでも採用されているIPL脱毛方式を採用しているため、短時間で広い範囲の脱毛ができる特徴があります。LAVIE本体は2kgと少し重たいですが、繋がっているハンドピースが約200gと非常に軽く、握りやすいグリップ設計となっているので長時間脱毛を行っても疲れにくい工夫もされています。